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Channel: 平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図
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北京大洪水

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 7月に起きた北京の大洪水。日本ではほとんど報道されませんが、死者は数千人と噂されています。「深さ10mとなった道路から引き上げられた市バス」という記述だけでも ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 状態です。東日本大震災で最も被害が大きかった宮城県の死者数と比較されるレベルかもしれません。この被害の裏に人災が指摘されています。

 特に被害の大きかった地域は、北京の西の山間の村(十渡区や房山区)です。ここには川が流れていますが、この川を遡れば巨大なダムが見つかるようです。おそらくは、被害地域の真上にあるダムです。中国のサイトでは、北京市内を守るために、このダムをわざと放水させ、十渡区や房山区を流れる川に誘導したとされています。実際、ダムが満杯で自然に溢れたなら、その水の流れる先は南東の北京市内です。


特に被害の大きかった地域

 しかし、北京市内の方も無傷ではありません。中心部よりやや離れた豊台区でも被害があったようです。しかし、こちらの方は明確な人災です。というのも、この地域を拡大すると、少し上に川を埋め立てた形跡があります。一見小さく見えますが、埋め立てられた場所に残る橋の長さは560mから650mにもなります。最大幅で1250m程度の河川敷があったのです。


豊台区


豊台区上流の埋め立てられた川

 江戸川にかかる市川橋で399m。荒川の新荒川大橋で673mです。従って、荒川が埋め立てられたにも等しいのです。この水量を暗渠で流すには巨大なトンネル工事が必要です。手抜きの中国で行なっているとは思えません。

 このように、本来あるべき川が埋め立てられ、上流で溢れた大水が大挙して襲ったのが豊台区です。北京は慢性的に水不足で、過去に流れた水量は期待できません。しかし、干上がった川があるということは、この川を中心とした自然なバイパスがあったことを意味します。古代エジプトでも、川の流れが変わって都市が滅んだケースがあります。

 巨大ダムを作って発電に使うと、下流の川は死んでしまいます。盛岡の北上川は、四十四田ダムが出来て、平均水量が上がって魚がいなくなりました。足首までしかなかった水位が膝付近になったのです。年に数回の大水を恐れて、魚が産卵する低い水位を無視したのです。砂や砂利も無くなりますし。

 脱原発の運動は左翼や在日が中心ですが、北京やソウルの惨状を見ると、日本を北京やソウルのように悲惨にするための工作にしか見えません。原発被害で死んだ人はなく(自殺を除く)、過剰な報道と規制で脱原発に誘導する左翼とマスコミ。広島や長崎が再生するのに時間はかからなかった。広島出身で、三度も被曝した平山郁夫が長生きして日本画を滅茶苦茶にしたのです。被曝すると長生きするというジョークは、本当にジョークなのか検証してみたいものです。

参考
【国際】 "南京市が水浸し" 三峡ダム放水、台風影響で楽観できない状況に…中国(写真あり)
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1343962605/

グーグルアースやマップで見る場合(「39°32'59.87"N,115°43'54.49"E」のようにカンマで区切って検索に入力する)

北京市房山区大石窝镇蔡庄村
39°32'59.87"N
115°43'54.49"E

北京市房山区大石窝镇半壁店
39°33'20.87"N
115°50'17.42"E

北京市豊台区南崗洼
39°47'4.25"N
116°11'19.88"E

     エフライム工房 平御幸

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