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Channel: 平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図
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日立 HMA-9500Ⅱの修理 松戸 その6 入力端子修理と調整

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HMA-9500Ⅱの修理の最終段階は入力基板のスイッチ清掃。これがウンザリするのは毎度のこと。スイッチを取り外して分解するだけで嫌になります (;´Д`)


入力基板の表


入力基板の裏
この基板を巨大入力端子から外すだけでも大変


DC入力とコンデンサー入力の切り替えスイッチを外す


分解するときは、中のスライド接点の位置を確認しておく


フラッシュ撮影しない場合。本当はこんな感じに汚い (~_~;)


接点洗浄剤を塗布して綿棒で磨く
それでも取れない汚れは細かい紙やすりで磨く


コンデンサー入力のコンデンサーを日立製から岡谷VXに交換


パターン側の処理


巨大入力端子にハンダ付けして終了


完成 (;^ω^)


調整は電源電圧の確認から
Lチャンネルはリレー基板に電力供給しているのでスイッチオフですぐに下がる


Rチャンネルは電源オフでも電圧が下がらない(電力消費しない)


終段MOS-FETのゲート電圧監視にテスター2台
DC漏れ監視にテスター1台
バイアス電流調整用にテスター1台の合計4台つなぐと便利

バイアス電流は、ソース抵抗0.22Ωの両端電圧を測り、両端電圧/0.22で計算する(今回は160mA前後)

HMA-9500Ⅱは調整が面倒です。というのも、バイアス調整が上下(プラスとマイナス側)で独立していて、初段のDC漏れ調整トリマーも加えて3個のトリマー構成だからです。普通はバイアス電流調整用に1個で良いし、3個ある場合は2段目の調整用です。

古いトリマーを外す時に、抵抗値をきちんとメモしておくのですが、トリマーは誤差が大きくて交換後に同じ数値になりません。また、取り外した時に、初段のバランスが随分悪いとメモしてあります。これは、初段のバランスが、2個のバイアス調整トリマーの影響を受けるからです。

バイアス調整トリマーの片方を少し動かすだけでも初段バランスとDC漏れは大きく変化します。結局、メモは廃棄して、初段は中間値にしておく。バイアスは、MOS取り付ける前にゲート電圧を同じくらい(0.9V以下)にしておく。それから、DC漏れが最小になるようにバイアスのトリマーで調整。初段は微調整に留める。

このやり方がベストのようです。修理前は初段トリマーが中点から大きく動いていましたが、2段目と3段目(ドライバー段)のトランジスタ増幅率が異なりすぎていたのが原因と思います。もう一度、先に書いたように、初段は余り動かさないように最終調整するつもりです。そうしないと、終段MOS以外を完璧に合わせた意味がなくなりますから (@_@;)

画像追加

中央の整流ダイオード交換とリレー駆動回路の修理を忘れてた (^^ゞ


これは修理前のオリジナル
470μFの電解コンデンサーは日本ケミコン KMH 100V/1000μF/105℃ に交換
足のピッチ間隔が異なるので穴の開け直しなど工夫が必要


日本ケミコン KMH 100V/1000μF/105℃は三栄電波さんで購入


M4C-3 ブリッジダイオード×2→ショットキーバリアダイオード 30PHA20 4×2組
10DF2 4×2組 →ショットキーバリアダイオード 20KHA20 4×2組


リレー駆動回路のトランジスタ交換(1個不良だった)

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