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アネモネとアンプの仮組み

 昨年末から、アネモネの花が花屋から消えてしまいました。嘆いたので、お花屋さんの読者が見つけて届けてくれました。わざわざありがとうございます。

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パイオニアのDVDプレーヤーの上に

 聖書に出てくる「野の花」はアネモネだということですが、僕にとっては芸大の入試に出た縁の深い花でもあります。動画の方でアイコンに使用しているアネモネは、予備校の二年目に描いたものです。花も終わりかけて少し黄ばんでいますが、そこも忠実に表現しています。コスモスやアネモネは得意な方ですね。逆に、チューリップは苦手というか、あまり美しいと感じないのです。

 SNSで読者にアンプを作らせているのですが、幅の狭いケースを買った人が多く、スピーカー端子の配置などでスペースに余裕がありません。そこで、アースはLR共通で良いということから、Lホット、Rホット、共通アース、の3端子を提案しました。実際に問題がないか調べるために、自分でも組み立ててみました。

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 結論として、3端子で問題ありません。メーカー製のアンプでも、LRのアースは内部で接続しているものが大半です。ただし、バランスアンプと呼ばれるものは例外です。バランスアンプは、二つのアンプのホット間にスピーカーを繋ぐもので、LRで合計4台のアンプを必要とします。例えて言うと、水平対向エンジンのように動作するアンプです。バランスアンプは、小さいICタイプもあるので、安物のキットだからバランスアンプではないと言い切れません。説明書にバランスという言葉を見つけたら、おとなしく4端子にしましょう。

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入力端子とスピーカー端子の配線
入力の片方はグレーの同軸ケーブルにしたが、結論として必要なし

 アンプ製作で一番大変なのは、パーツの取り付けではなくて配線です。今回は、配線ケーブルに撚り線ではなく針金の単線を使ったのでトラブル続出。使用した単線の質が悪かったのか、すぐに折れて基板から外れてしまいます。仕方ないので、問題のあったところは細い撚り線で配線しなおしました。

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電源スイッチは+の線の途中に入れる
基板が二枚なので、プライとマイナスそれぞれ2本ずつとなる

 このようなトラブルがあったため、最初は電源スイッチを入れただけで、バチッという物凄いショックノイズ。音も出ずにブーンというハムノイズが聞こえました。これは、アースのケーブルが外れているか断線です。

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基板の出来上がり

 ケーブル接続の難しいパーツはボリュームです。画像のように、端子側を手前にして、端子が見える状態で、1.右端子「入力端子へ」、2.中央端子「基板の入力端子へ」、3.左端子「アース」となります。アースは、入力側と基板側と2本接続する必要があります。

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ボリュームの配線
無理に同軸ケーブルを使う必要はない

 2連ボリュームは通常、外側がLチャンネルだったと思いますが、特に決まっているものでもないので、内側をLチャンネルにしても問題ありません。写真の上下で使っているケーブルが違い、上側のRチャンネルはノイズ対策用の同軸ケーブルを使っています。同軸ケーブルは太くて使いにくく、下側のLチャンネルは同軸ではない普通の撚り線ケーブルにしてみました。ノイズも問題ないみたいです。

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ボリュームのアップ

 もしも同軸ケーブルを使うときは、外側のアース線に熱収縮チューブを被せるなどの処理が必要で、処理しないと他のケーブルと接触するショート事故につながります。また、ボリュームのボディが金属なので、金属製のケースで使うときは注意が必要。ケースがアースとなる場合があるので、他の線をケースに接触しないように配慮します。

 基板の半固定抵抗の穴は3つですが、半固定抵抗の代わりにボリュームを使うので、使用する穴は二つだけとなります。ボリュームと接続するの基板の穴は二つ。ひとつはアースで、もうひとつは半固定抵抗の二等辺三角形の頂点の穴。入力と書いている穴は使いません。

 先に書いた単線が折れた事故で、Lチャンネルの半固定の2番の穴のランド(ハンダ面)が剥がれかけました。それで、ボリュームにつなぐケーブルは、基板の下のパワーICに直結としています。

 読者に配るケーブルは0.65mm径の撚り線で、半固定抵抗の穴にはギリギリです。入らない時は、芯線を数本間引きすれば入ります。

    エフライム工房 平御幸

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