昨日のヤマハのアンプは、僕の評価が低いように感じられるかもしれませんが、実を言うと、長岡鉄男氏のダイナミック大賞に載っている機種です。その記事を見つけましたので掲載します。
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記事の内容をかいつまむと、「このクラスでは重量級でパワーもある」というものですが、別冊のオーディオ・ベーシック誌(98年冬号)では「文句なしのハイCP機」とコストパフォーマンスを絶賛しています。長岡氏は大音量派なので、僕のようにアンプが寝覚めていない音量ではなく、ちゃんと起きて仕事をするパワー領域で聴いているのです。
この号のオーディオ・ベーシックの特集でも、「長岡鉄男の激安コンポ入門!」というコーナーがあり、2万円台から3万円台後半のアンプやCDプレーヤーを紹介しています。改めて読んでみると、初心者の読者にはこれで十分かなという感じもあり、今までのように高音質のMOS-FETに固執した選択はやめようかと思っています。
というのも、オークションで取引されるFETアンプは、金満の中国などに流れて行きます。一度向こうに渡ったら、壊れても戻ってくることはないでしょう。それで、どんどん日本に少なくなっているのです。オークション価格も上がる一方です。直せそうなジャンクに狙いを定めている僕にも、この少ない取引ではなかなか手に入りません。
圧倒的パワーとか、超低音まで伸びたとか、そのような贅沢を望まなければ、アンプは基本的にローコスト品も同じ音質なのです。メーカーでは価格差を出すために、わざわざローコスト機の音質を下げているのですが、メーカーが生き残りを懸けた90年代のローコストアンプは、このメーカー間の暗黙の了解が反故にされたので比較的高音質なのです。
それでも、使っているパーツの差は出ますから、ローコスト機のパーツを高級品に換えればグレードアップします。しかも、アンプのパーツで最も劣化の激しいコンデンサーは、日進月歩で改良されています。耐久の目安である4000時間でどうせ交換するなら、高級品に換えるのが賢明です。もっとも、多くのオーディオメーカーが潰れたので、その高級品も市場から姿を消しつつありますが。
ということで、読者が手にしやすいローコストの推奨機を折々に書こうと思っています。前回ボロクソに書いたケンウッドも、32000円のKA-3080Rは長岡氏の推薦ですね。ソニーなら、35000円のTA-F510Rです。末尾のRはリモコン付きを意味しますが、入手できるものの大半はリモコン無しです。でも汎用リモコンで音量調節が出来るものもあります。
それから、苦労して修理していた日立のHA6800が完動になりました。接触不良のリレーが特殊で交換できないので、それがボトルネックになりますが、テスト用に片チャンネルずつ聴いてもさすがの音質です。柔らかくて高品位。やっぱり基本のしっかりしているアンプのコンデンサー交換は実りがあります。
なお、どうしても直らなかった原因は、出力とアース間の発振防止用の、5W耐圧で 4.7Ωの太い抵抗が切れていたこと。変なのは、この切れている抵抗の右チャンネルがちゃんと音が出て、抵抗が切れていない左が不安定だったことです。音が出ているから調べなかったのにorz。アンプはクリスティーのミステリーよりもミステリアスです。
エフライム工房 平御幸


記事の内容をかいつまむと、「このクラスでは重量級でパワーもある」というものですが、別冊のオーディオ・ベーシック誌(98年冬号)では「文句なしのハイCP機」とコストパフォーマンスを絶賛しています。長岡氏は大音量派なので、僕のようにアンプが寝覚めていない音量ではなく、ちゃんと起きて仕事をするパワー領域で聴いているのです。
この号のオーディオ・ベーシックの特集でも、「長岡鉄男の激安コンポ入門!」というコーナーがあり、2万円台から3万円台後半のアンプやCDプレーヤーを紹介しています。改めて読んでみると、初心者の読者にはこれで十分かなという感じもあり、今までのように高音質のMOS-FETに固執した選択はやめようかと思っています。
というのも、オークションで取引されるFETアンプは、金満の中国などに流れて行きます。一度向こうに渡ったら、壊れても戻ってくることはないでしょう。それで、どんどん日本に少なくなっているのです。オークション価格も上がる一方です。直せそうなジャンクに狙いを定めている僕にも、この少ない取引ではなかなか手に入りません。
圧倒的パワーとか、超低音まで伸びたとか、そのような贅沢を望まなければ、アンプは基本的にローコスト品も同じ音質なのです。メーカーでは価格差を出すために、わざわざローコスト機の音質を下げているのですが、メーカーが生き残りを懸けた90年代のローコストアンプは、このメーカー間の暗黙の了解が反故にされたので比較的高音質なのです。
それでも、使っているパーツの差は出ますから、ローコスト機のパーツを高級品に換えればグレードアップします。しかも、アンプのパーツで最も劣化の激しいコンデンサーは、日進月歩で改良されています。耐久の目安である4000時間でどうせ交換するなら、高級品に換えるのが賢明です。もっとも、多くのオーディオメーカーが潰れたので、その高級品も市場から姿を消しつつありますが。
ということで、読者が手にしやすいローコストの推奨機を折々に書こうと思っています。前回ボロクソに書いたケンウッドも、32000円のKA-3080Rは長岡氏の推薦ですね。ソニーなら、35000円のTA-F510Rです。末尾のRはリモコン付きを意味しますが、入手できるものの大半はリモコン無しです。でも汎用リモコンで音量調節が出来るものもあります。
それから、苦労して修理していた日立のHA6800が完動になりました。接触不良のリレーが特殊で交換できないので、それがボトルネックになりますが、テスト用に片チャンネルずつ聴いてもさすがの音質です。柔らかくて高品位。やっぱり基本のしっかりしているアンプのコンデンサー交換は実りがあります。
なお、どうしても直らなかった原因は、出力とアース間の発振防止用の、5W耐圧で 4.7Ωの太い抵抗が切れていたこと。変なのは、この切れている抵抗の右チャンネルがちゃんと音が出て、抵抗が切れていない左が不安定だったことです。音が出ているから調べなかったのにorz。アンプはクリスティーのミステリーよりもミステリアスです。
エフライム工房 平御幸