ようやく試みのミカエル改が完成しました。制作の注意点と音質をレポートします。
Lチャンネル
ボケた orz
Rチャンネル
SNSの方では、すでに1人が完成しているので、注意点は追加程度です。まず、スピーカー端子の位置ですが、V字型のパーツを作ったら、谷底(下端)から10mm、左右端から12mmの所にボルト穴の中心が来ます。先に制作した読者は、左右は13.5mm、下端から12.5mmにしたようですが、これはスピーカー端子を締める指の太さの違いから来たもので、指の太い人は端子間を広く取ったほうが締めやすいです。
裏板とスピーカー端子のユニット化
次に、裏板の組み立てですが、全部のパーツを取り付けてしまうとスピーカー端子のナットが締められなくなり、ケーブルのハンダ付けも面倒になります。ナットはステンレスかアルミのナットを最初に締め、それから丸環、座金、金メッキナットの順で締めます。音道を構成するパーツは最後に取り付けると楽です。
底板を最初に接着する
サブバッフルと天板のユニット化
最終組立ですが、僕は最初に底板を接着します。底板は垂直が必要なので、特に神経を使いながら垂直を確保します。次にサブバッフルと天板が付いた、一番複雑なパーツを接着。最後に裏板の接着となります。吸音材はこの時点で入れておきます。
今回は吸音材にチクチクしないミクロンウールを使用
今回は蜜蝋を塗ったのですが、開口部の内側周辺は最後の側板を貼る前に塗っておけば塗りムラがなくなります。一度塗ったら、乾いた布で乾拭きをします。
ニホンミツバチの蜜蝋を塗った
ずらして重ねると端子が完全に収納される
ユニットの取り付けも今までとは違い、フレームの4カ所をネジの頭で固定することになります。フレームの外側1mm程度の所に尖ったもので小さな穴を開けておきます。使ったネジは2.1mm径の6.3mm長ですが、フレーム下端がサブバッフルの穴の下端に接触する恐れがあるので、ユニットはバッフルの対角線より更に反時計回りに回転させて取り付けます。
ユニットの取り付け(これは古代史に出てくる古いオリジナルのもの)
これより更に15度程度、反時計回りに回転させた方が良い
キャンセリングマグネットは効果不明w
バッフルが5.5mmと薄いので、ネジがバッフル表側に貫通しないように注意。バッフルを固定する真鍮ネジの穴は、上下端から10mm、左右端から8mmにしましたが、口径の違う予備のバッフルも切り出しているので、一緒に穴あけしておくと、取り替えた時にずれません。
後ろからの撮影
スピーカー端子のナット部分のアップ
肝心の音質ですが、パワーアンプに日立のHMA-9500Ⅱ、プリアンプに同じく日立のMCA-8000、CDプレーヤーにソニーのCDX-5000の組み合わせで試聴。CDは『鳥の楽園 セイシェル』、マリア・エステル・グスマンのギターソロで『ロマンス』(映画『禁じられて遊び』のテーマ曲)、タレガの『アルハンブラ宮殿の思い出』など。
口径の小さいインフィニティのユニットに比べると少し大味です。というのも、インフィニティはエッジだけでコーンを支えているのに対し、このJBLブランドの方はエッジとダンパーの二箇所でコーンを支えているからです。特にダンパーが硬いので、エージングに時間が掛かる。その代わり、パワーが入るのでポップスには有利。
セイシェルの波は到底ムリですが、鳥の声はリアルで空間がよく出ます。ギターソロは会場の前ではなく真ん中辺で聴く感じ。リアルですが少しベールをかぶる感じで大味。これはエージングで改善すると思います。チェロはヴィオラに化けますが、サン=サーンスの白鳥もバッハの無伴奏チェロ組曲も雰囲気が出ます。
このスピーカーはメインで使うより、旅行などでベッドサイドに置いて眠りを誘うBGM的に使うのがベスト。そういう意味では、文句ない出来栄えだと思います。
エフライム工房 平御幸
Lチャンネル
ボケた orz
Rチャンネル
SNSの方では、すでに1人が完成しているので、注意点は追加程度です。まず、スピーカー端子の位置ですが、V字型のパーツを作ったら、谷底(下端)から10mm、左右端から12mmの所にボルト穴の中心が来ます。先に制作した読者は、左右は13.5mm、下端から12.5mmにしたようですが、これはスピーカー端子を締める指の太さの違いから来たもので、指の太い人は端子間を広く取ったほうが締めやすいです。
裏板とスピーカー端子のユニット化
次に、裏板の組み立てですが、全部のパーツを取り付けてしまうとスピーカー端子のナットが締められなくなり、ケーブルのハンダ付けも面倒になります。ナットはステンレスかアルミのナットを最初に締め、それから丸環、座金、金メッキナットの順で締めます。音道を構成するパーツは最後に取り付けると楽です。
底板を最初に接着する
サブバッフルと天板のユニット化
最終組立ですが、僕は最初に底板を接着します。底板は垂直が必要なので、特に神経を使いながら垂直を確保します。次にサブバッフルと天板が付いた、一番複雑なパーツを接着。最後に裏板の接着となります。吸音材はこの時点で入れておきます。
今回は吸音材にチクチクしないミクロンウールを使用
今回は蜜蝋を塗ったのですが、開口部の内側周辺は最後の側板を貼る前に塗っておけば塗りムラがなくなります。一度塗ったら、乾いた布で乾拭きをします。
ニホンミツバチの蜜蝋を塗った
ずらして重ねると端子が完全に収納される
ユニットの取り付けも今までとは違い、フレームの4カ所をネジの頭で固定することになります。フレームの外側1mm程度の所に尖ったもので小さな穴を開けておきます。使ったネジは2.1mm径の6.3mm長ですが、フレーム下端がサブバッフルの穴の下端に接触する恐れがあるので、ユニットはバッフルの対角線より更に反時計回りに回転させて取り付けます。
ユニットの取り付け(これは古代史に出てくる古いオリジナルのもの)
これより更に15度程度、反時計回りに回転させた方が良い
キャンセリングマグネットは効果不明w
バッフルが5.5mmと薄いので、ネジがバッフル表側に貫通しないように注意。バッフルを固定する真鍮ネジの穴は、上下端から10mm、左右端から8mmにしましたが、口径の違う予備のバッフルも切り出しているので、一緒に穴あけしておくと、取り替えた時にずれません。
後ろからの撮影
スピーカー端子のナット部分のアップ
肝心の音質ですが、パワーアンプに日立のHMA-9500Ⅱ、プリアンプに同じく日立のMCA-8000、CDプレーヤーにソニーのCDX-5000の組み合わせで試聴。CDは『鳥の楽園 セイシェル』、マリア・エステル・グスマンのギターソロで『ロマンス』(映画『禁じられて遊び』のテーマ曲)、タレガの『アルハンブラ宮殿の思い出』など。
口径の小さいインフィニティのユニットに比べると少し大味です。というのも、インフィニティはエッジだけでコーンを支えているのに対し、このJBLブランドの方はエッジとダンパーの二箇所でコーンを支えているからです。特にダンパーが硬いので、エージングに時間が掛かる。その代わり、パワーが入るのでポップスには有利。
セイシェルの波は到底ムリですが、鳥の声はリアルで空間がよく出ます。ギターソロは会場の前ではなく真ん中辺で聴く感じ。リアルですが少しベールをかぶる感じで大味。これはエージングで改善すると思います。チェロはヴィオラに化けますが、サン=サーンスの白鳥もバッハの無伴奏チェロ組曲も雰囲気が出ます。
このスピーカーはメインで使うより、旅行などでベッドサイドに置いて眠りを誘うBGM的に使うのがベスト。そういう意味では、文句ない出来栄えだと思います。
エフライム工房 平御幸