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Channel: 平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図
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ヤマハ B-2 実装ミス

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12日の原稿

 ディープブリランテはやはり負けましたね。勝ったゴールドシップを物指しにすると、ラジオNIKKEIでゴールドシップに完勝したアダムスピークは相当につおい。久々や、かかったことを割り引いても、1月20日に書いたように、ブリランテはアダムスピークやワールドエースの一枚下です。相馬眼に間違いはなかったニダね ホルホル。

 さて、昨日書いたヤマハのB-2。どうも実装ミスのようですね。アンプは設計の通りに組み立てるのですが、パーツを組み込んで行く工程を実装と言います。壊れているメーター回路を丹念に調べたら、一箇所だけ回路図とは違うところを発見。トランジスタの動作点を決める抵抗とダイオードの組み合わせが、一箇所だけ逆になっていました。基板のパーツのプリントから間違っているので、基板作りの段階でのミスです。

 これだけでも問題ですが、その抵抗も回路図の十倍の値が取り付けられていました。これでは、トランジスタは物凄い大出力状態で、おそらくは飽和しています。おかしなことに、基板はオリジナルのままのようで、パーツを交換した形跡がありません。間違ったままで、調整ボリュームだけで追い込んだようです。

 このような間違いをプロの修理屋が気が付かない。あるいは、メーカーも気が付かないままとは信じられませんが、9000番台というロットの問題なのか調べるために、もう一台入手することにしました。画像はもう少し調べてから掲載します。

 実はアンプの実装ミスというのは結構あって、怪物のB-1の修理例でも、アース端子の接続ミスが報告されています。このようなミスは避けられないので、メーカーはプリント基板にパーツの端子などを分かりやすく印刷するようになりました。B-2は、まだ基板への印刷が克明になる前の製品ですが、同時期の日立などはすでに、パターン面にも印刷するなど分かりやすい印刷を取り入れています。少し立ち遅れた感じですね。

 なお、B-2という型番から二番目の兄弟が連想されるので、届け先になる読者に尋ねたらビンゴ。やはり次男が誕生する予定だそうです。神様は、僕を通して不思議を教えているのです。

15日追加 修理完了

 ピークレベルメーターは結局、トランジスタ全交換で修理完了。使ったトランジスタが合わなかったのか、左の-30dBのレベルが高すぎるので、大きめの調整用ボリュームに交換してレベル下げ。無理に下げているので、抵抗が少し熱を持ちます。指で触ってアチチと感じるほどでは無いですが、気になるなら青くて一際大きな調整ボリュームを、時計回りに回しきればオリジナルと同じになります。その場合、左のメーターの動きが突出します。




メーター回路で交換した青くて一際大きな調整ボリューム



 三枚目の画像は、東芝のプリアンプSY-88です。縦に長いVコンと呼ばれるものが集中配置。ここからコンデンサーの開発競争が激化し、アンプの音質は著しく向上することになります。電解コンデンサーも無事そうですが、外せるなら念のために交換してみます。

      エフライム工房 平御幸

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