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Channel: 平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図
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ウクライナの混迷

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 ウクライナの政変を期に、世界大戦の兆候が現れてきました。そこで簡単な解説を。

 ウクライナ問題は一般に、親ロのヤヌコーヴィチ前大統領派と、親欧米の前首相ユーリヤ・ティモシェンコ派の対立と見られてますが、そんな単純なものではなく、今回のクーデターを民主化運動として報道するマスコミにはミスリードを感じます。

 旧ソ連時代のウクライナは西部と東部に分けられますが、ソルジェニーツィンの『イワン・デニーソヴィチの一日』でも出てくるように、西部ウクライナは現モルドヴァで、モルドヴァ独立後のウクライナも、やはり東西の冷戦時代の影響下による分裂状態にあったのです。

 ロシアは天然ガスの供給の見返りに、黒海のロシア艦隊の基地の租借と、ウクライナに分割した旧ソ連艦隊の艦艇を再入手しています。中国初の空母と報道される遼寧は、旧ソ連の空母ヴァリャーグをウクライナが中国に売ったものです。名目はホテル利用で、ドンガラとして処分したものなので、強度も足りずに荒天の海には出られないとか。

 親欧米派はEU加盟を目指していますが、ロシアはこれに難色を示し、天然ガスの供給ストップなどの脅しをしていると言われます。しかし、ロシアを悪人に仕立て上げ、ウクライナを西側の一員とした上で、ロシアに対して厳しい要求を突き付ける。アメリカがCIAを使ってクーデターを仕組んだ裏には、ロシアを叩かないと日本が独立するという、アメリカの危機感があるのです。

 ソチ五輪の開会式に安倍首相が出席しましたが、欧米はロシア無視の構え。安倍首相の他には、オランダとスイスと中国だけが首脳参加。同性愛差別云々は言い掛かりで、明らかにロシア包囲網を暗黙の了解としている、極めて政治的なメッセージでした。

 日本はロシアと平和条約を締結したい。これがアメリカには気に食わない。ロシアと日本が手を組めば、日本の金を当たり前のように使っているアメリカの発言力が低下します。だからこそ、オバマ訪日前のこの時期に、日本にとって踏み絵となる騒ぎを誘発したのです。もちろん、アメリカとCIAの裏には、日本とロシアを苦しめるユダヤがいます。

 ウクライナは分割がいいと言われますが、ロシアが分割を認めるわけがありません。ロシアにとって、黒海からイスタンブールを通って地中海に南下できる最短ルートは、セヴァストポリ軍港のあるクリミア半島からのルート。欧米は、ウクライナ分割の後にクリミア独立を仕掛けてくるでしょう。

 昨年の菊花賞を勝ったエピファネイアの母シーザリオは、その母がキロフプリミエールで、キーロフ劇場やキーロフ・バレエ団の初演を意味する言葉。シーザリオはアメリカンオークスを圧勝した日本最強牝馬。アメリカの日本支配を終わらせるのはロシアかも知れない。そう思わせる菊花賞でしたね。

 ソチのフィギュア女子の4位から上の順位は、ウリナラを除けばガルパンの大洗女子学園が戦った順番。ガルパンを見ていれば、結果が分かったのです。ガルパンもロシア人気に貢献しました。日本とロシアは、ユダヤのシナリオ通りに日露戦争で戦って、それから不幸な関係となりました。日露戦争がなければ、日本は大陸に進出するなどという愚を犯さないで済んだのです。

 ということで、日本は欧米の圧力に屈しないで、シリアの時と同じように正論で対処する必要があります。全世界の敵はユダヤ金融ですから、オバマがどれだけとぼけてられるか、下手な演技力が見られそうです。

    エフライム工房 平御幸

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