名古屋の試聴会が近付いて来ましたが、そろそろ展示する作品のリストを作成したいと思います。参加者は早めに報告してください。
スピーカー作りは、理詰めと職人芸の勘所の両方が必要で、設計図や板取の意図を理解できないと大きなミスに繋がります。僕は、長岡先生のような組立手順は指示していません。図面を読んで、自分で組立手順を考える能力がないと、自分で設計することは到底無理だからです。工人の最終目標は自分で設計すること。これが出来ない人にはライセンスは発行出来ません。
スピーカー設計で必要なのは、音とスペースファクター以外に以下の項目です。
1.ユニット交換のしやすさ
2.キャビネットの強度
3.無駄のない板取
4.キャビネット内に無駄なデッドスペースを作らないこと
5.作りやすさ
6.発展性
これらを総合的に考慮して、寸法や板取が決められるのです。一石二鳥ではなく、一石六鳥の欲張ったものなので、基本的に手抜きはできない仕組みになっています。ところが、平気で手抜きをして、ユニット交換は無視、強度は無視、補強用の板は捨ててしまう、発展性をゼロにしてしまう、という作り方をされると、こちらは本当にガッカリします。細部まで細心の注意を払って設計した意図が全く理解されていない。こんな悲しいことはありません。怒りを通り越して呆れてしまいます。
僕は、急いで作れと命令したことはありません。さっさと作れと檄を飛ばすことはありますが、これはいつまでも作らないで放置しているからです。手抜きして作るくらいなら、強度も確保できる釘を使って作れば良いし、僕が作ったケルビムシリーズやミカエルは釘を使ってあります。
また、いたずらに時間をかければ良いというものでもなく、スーパーウーファー2台なら一日が目安です。『長岡鉄男のオリジナル・スピーカー工作45』の115Pには、ハンズの試聴会で、参加者の目の前でPP-1を組み立てるという記事があります。案外無造作に組み立てるので驚いているとありますから、僕と同じようにパッパと組み立てているのです。もっとも、見栄えを考慮して接着剤だけで組み立てるのは自由ですが、ネットの自作記事のようにハタガネやクランプを使わないで板の重さだけで組み立てるのは失敗のもと。
「図面を読む能力=設計する能力」ですから、組立で間違うようなら設計は絶対に無理な話です。しかし、設計図や板取を発表した時に、ミスしそうな所はちゃんと注意してあるし、また制作途中の画像などでも分かるようにしてあります。結局、大事なところを読んでいないとか、思い込みで勝手に突っ走ってしまうのがミスに繋がるのです。
ビデオデッキが普及した時に、海外生産が広まって質が低下しました。また、壊れたデッキを修理する時に、壊れたパーツの交換ではなく、基板全体の交換という暴挙が一般的になりました。修理する時間を考えれば、基板全体の交換のほうが安くなるのですが、これで家電も服と同じ既成品になったのです。
既成品のすべてを否定するわけではありませんが、設計やデザインの意図という、極めて高尚なインテリジェンスは、とうとうオーディオの世界からもなくなってしまったのです。僕が古いアンプばかりを修理するのも同じ理由です。古いものは意図がよく理解できるものが多いのです。
アニメのガルパンが映画化されるそうですが、ガルパンは細部までこだわりと意図に満ち溢れています。だから見直すと新たな発見があり、また何度見ても飽きないのです。こちらの方も超汚染人による侵食が懸念されていますが、それが続編が作られない理由だと残念ですね。プラウダ戦の制作にウリナラ名が見つかりますが、超汚染の太極旗や寒流ステマが入った続編など観たくもありません。
参考 ガルパンにやっぱり超汚染人
http://blog.livedoor.jp/honnyaku_blog/archives/27271394.html
31.
2013年04月30日 11:01
2期は某国っぽい系学校出してその学校を勝たせろという横槍がきそうなんで乗り気じゃない。
納期オーバーはステマチェックでかなり手間食ったから(EDクレジットで察しろ)
エフライム工房 平御幸
スピーカー作りは、理詰めと職人芸の勘所の両方が必要で、設計図や板取の意図を理解できないと大きなミスに繋がります。僕は、長岡先生のような組立手順は指示していません。図面を読んで、自分で組立手順を考える能力がないと、自分で設計することは到底無理だからです。工人の最終目標は自分で設計すること。これが出来ない人にはライセンスは発行出来ません。
スピーカー設計で必要なのは、音とスペースファクター以外に以下の項目です。
1.ユニット交換のしやすさ
2.キャビネットの強度
3.無駄のない板取
4.キャビネット内に無駄なデッドスペースを作らないこと
5.作りやすさ
6.発展性
これらを総合的に考慮して、寸法や板取が決められるのです。一石二鳥ではなく、一石六鳥の欲張ったものなので、基本的に手抜きはできない仕組みになっています。ところが、平気で手抜きをして、ユニット交換は無視、強度は無視、補強用の板は捨ててしまう、発展性をゼロにしてしまう、という作り方をされると、こちらは本当にガッカリします。細部まで細心の注意を払って設計した意図が全く理解されていない。こんな悲しいことはありません。怒りを通り越して呆れてしまいます。
僕は、急いで作れと命令したことはありません。さっさと作れと檄を飛ばすことはありますが、これはいつまでも作らないで放置しているからです。手抜きして作るくらいなら、強度も確保できる釘を使って作れば良いし、僕が作ったケルビムシリーズやミカエルは釘を使ってあります。
また、いたずらに時間をかければ良いというものでもなく、スーパーウーファー2台なら一日が目安です。『長岡鉄男のオリジナル・スピーカー工作45』の115Pには、ハンズの試聴会で、参加者の目の前でPP-1を組み立てるという記事があります。案外無造作に組み立てるので驚いているとありますから、僕と同じようにパッパと組み立てているのです。もっとも、見栄えを考慮して接着剤だけで組み立てるのは自由ですが、ネットの自作記事のようにハタガネやクランプを使わないで板の重さだけで組み立てるのは失敗のもと。
「図面を読む能力=設計する能力」ですから、組立で間違うようなら設計は絶対に無理な話です。しかし、設計図や板取を発表した時に、ミスしそうな所はちゃんと注意してあるし、また制作途中の画像などでも分かるようにしてあります。結局、大事なところを読んでいないとか、思い込みで勝手に突っ走ってしまうのがミスに繋がるのです。
ビデオデッキが普及した時に、海外生産が広まって質が低下しました。また、壊れたデッキを修理する時に、壊れたパーツの交換ではなく、基板全体の交換という暴挙が一般的になりました。修理する時間を考えれば、基板全体の交換のほうが安くなるのですが、これで家電も服と同じ既成品になったのです。
既成品のすべてを否定するわけではありませんが、設計やデザインの意図という、極めて高尚なインテリジェンスは、とうとうオーディオの世界からもなくなってしまったのです。僕が古いアンプばかりを修理するのも同じ理由です。古いものは意図がよく理解できるものが多いのです。
アニメのガルパンが映画化されるそうですが、ガルパンは細部までこだわりと意図に満ち溢れています。だから見直すと新たな発見があり、また何度見ても飽きないのです。こちらの方も超汚染人による侵食が懸念されていますが、それが続編が作られない理由だと残念ですね。プラウダ戦の制作にウリナラ名が見つかりますが、超汚染の太極旗や寒流ステマが入った続編など観たくもありません。
参考 ガルパンにやっぱり超汚染人
http://blog.livedoor.jp/honnyaku_blog/archives/27271394.html
31.
2013年04月30日 11:01
2期は某国っぽい系学校出してその学校を勝たせろという横槍がきそうなんで乗り気じゃない。
納期オーバーはステマチェックでかなり手間食ったから(EDクレジットで察しろ)
エフライム工房 平御幸