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Channel: 平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図
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初恋のアンプ

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 北朝鮮のミサイルが飛んで来ませんね。このままヘタレて開戦しないのでしょうか?円も1ドル/100円に届きそうですし、そろそろ皐月賞も気になって来ました。

 ところで、今週はアンプの修理が順調で、昨日までにアイワのミニアンプ AIWA S-A22 を完了。このアンプは小さいけどずっしりと重く、日立のパワーICで動作をさせています。故障内容は電源スイッチが入らず、スイッチの分解履歴がありました。修理できずに途中で投げ出されたものです。

 レバー式の電源スイッチは、コイルスプリングと一緒になった小さい棒がシーソーを押す仕組みで、眼の前にあった爪楊枝と同じ太さだったので爪楊枝で代用。ちょっときついですが大丈夫です。爪楊枝は弱そうですが、短くして使うと結構強度があります。それでも心配ですから、パソコン用のスイッチ付きのコンセントの使用が望ましいです。電源のオンオフはコンセント側でということです。

 このアンプはツマミが貧弱で、プラスチックにコーティングしたメッキが錆びてきています。それで、取り外して割り箸や爪楊枝に挿して、銀色のスプレーで塗り直し。これで見栄えも良くなりました。電源オンと連動するグリーンのLEDも切れていたので交換。読者への出荷を急いだので画像はなし。

 それで昨日からは、僕の初恋のアンプである、パイオニアSA6300を開けてみました。ほぼ美品の程度の良い物で、中のコンデンサーも大丈夫そうです。

 このアンプは、芸大寮に引っ越した時に買おうと思ったものですが、渋谷の店員に上級機のSA8800を薦められて断念したものです。とにかく、デザインが優れています。35センチ幅と小ぶりですが、ツマミの配置のバランスが良くて、ツマミも重くて安っぽさがありません。



 中を見て驚いたのですが、パワートランジスタも独立のディスクリートで、とても最低価格帯のアンプとは思えません。パイオニアは、モデルチェンジ後にパワーICによる簡素化を図っていますから、おそらくは採算的にギリギリだったのではないかと思います。これなら少しの改造で高音質も可能ですが、今回はオリジナルのままで修理完了。脚が付いていなかったのでゴム脚を取り付けただけです。



 音ですが、オーディオ全盛時に流行となったDCアンプではなく、出力に直流が出ないようにアウトプットコンデンサーを入れたACアンプです。このコンデンサーが音を悪くするので、モデルチェンジされたものからはDCアンプとなったはずです。でも、今の安いデジタルアンプも、最後にはコンデンサーで直流をカットしているのです。

 ACアンプは出力に直流が出ないので、保護回路がなくても電源オンOFF時のショックノイズは出ません。ただ、どうしても音は甘くなるし、コンデンサーの品質で音質も変化します。実際、このアンプの音はオール3という感じで、良くも悪くもない平凡な音です。突出したところがない、無個性な女子高生のような、改造(整形ではない)で変化させたくなります。それはまた別の機会に。

    エフライム工房 平御幸

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