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Channel: 平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図
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維新と大阪の特殊性

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 衆院選で維新が54議席獲得し、解散前の議員の持っていた11を大きく更新しました。これだけ見ればすごいのですが、内訳を見ると悲観的要素に満ちています。

7 名前:無党派さん[] 投稿日:2012/12/17(月) 04:03:00.54 ID:NSjTH3SO
橋下が顔真っ青だった理由

維新の会 小選挙区詳細
●北海  0勝3敗
●東北  0勝13敗
●関東  0勝52敗
●東海  0勝12敗
●北信  0勝7敗
●近畿 12勝24敗(うち大阪12勝)
●中国  1勝5敗(平沼)
●四国  0勝6敗
●九州  1勝17敗(園田)


 このように、全国規模の小選挙区では大敗で、大阪でしか勝てないローカル政党だと分かります。石原前都知事や立ち上がれ日本の知名度抜きでは戦えなかったのです。ではなぜ、維新が大阪で票を伸ばしたのでしょう?

 僕は大阪で二年間教えたことがありますが、その時に感じたのは閉鎖性です。東京芸大を目指さないで、京都芸大や関西のローカル美大を目指す生徒と親。また、それに特化した変な教え方がまかり通る旧態依然の研究所や学校。因習を伝統と勘違いしている痛い風土です。

 このような大阪独特の風土は、やはり上方と自負する文化意識と、それに相反するコンプレックスによって形成されたものです。豊臣秀吉をピークとする上方文化は、徳川家康によって瞬く間に日本の中心から外されてしまいました。粗野な武蔵の国に徳川幕府が置かれた時点で、大阪は敗者が自慰をする閉鎖型社会となったのです。悲しいかな、大阪には京都のような伝統がなかった。

 江戸幕府が終焉を迎えても、明治天皇は関西から東京に居を構え、差別を無くすために法律を作って解放&開放政策を進めました。これが、近年の関東以北には同和問題がなかった理由です。しかし、負け犬根性が染み付いた関西は、この解放路線で乗り遅れることになります。これが、部落解放同盟という利権を生むようになり、戦後の日本を苦しめる元凶となります。

 さて、反自民と言う暗い思想は団塊によって培われましたが、団塊こそアメリカに負けた日本のコンプレックスを引きずる世代なのです。豊臣が徳川に負けたコンプレックスが大阪を閉鎖的な社会にした。同じように、アメリカに負けたコンプレックスが団塊を反米に駆り立て、その反動で中国や北朝鮮やソ連の共産党マンセーに繋がったのです。その代表が社会党でした。

 このように、敗戦のコンプレックスを自己閉塞に向けたのが大阪と団塊で、大阪は徳川とアメリカの二つに負けた、二重のコンプレックス社会を形成したのです。そこにコンプレックス社会を代表する同和が加わり、さらに密入国した在日朝鮮人が加わり、世界でも稀有な重度コンプレックス社会が出来たのです。橋下知事が同和出身、あるいは在日出身と噂されるのも当然です。

 大阪といえば、笑い一つとっても、無神経、うるさい、下品、大袈裟、押し付けがましい、などの吉本演芸がイメージされますが、本来は洒脱な上方落語が代表だったのです。何でもネタにして笑うバイタリティだけではなく、人情物に強い愛着を持つデリカシーもあったのです。これらを壊したのは、辻本に代表される左翼思想家たちです。

 立ち上がれ日本の顔というべき平沼赳夫は、その議員生活の大半が迷走した、実行力のない御飾りでした。何故そうなったのかというと、彼が女性型の女々しい「必要とされる自分」にこだわったからです。自分が必要とされる世界の本尊として鎮座したい。この女々しさが、何もしないで保守を唱える、怪しい教団のような立ち上がれに結実したのです。男なら、自分が必要とされるではなくて、自分が必要と思う人達に頭を下げて行動すべきでした。

 傍目には不思議な維新と立ち上がれの合流。両者を結びつけたのは理念や思想ではなく、必要とされるかされないかという女々しい情緒だけです。同じ事は、小沢と嘉田知事にも当て嵌まります。コソコソと隠れて軽い神輿を探す小沢が、担がれたいと願う女々しい嘉田知事と波長が合ったのです。

 自民から必要とされなくて飛び出した石原前都知事も、女々しさという点では同じです。女々しいから、空気を読まない毒吐きで煙に巻くしかないのです。彼も敗戦国というコンプレックスの感染者です。ただ、形に残る行動力は平沼とは桁違いですが。

 コンプレックスは持ってはならない。なぜかと言うと、尊い神に似せて造られた人としての義務だからです。コンプレックスを持つということは神を否定することになります。その神の最も愛したイスラエル12部族が日本人です。日本人は、神が最も愛したイエスと同じように愛され、世界の規範となるべく運命付けられているのです。

 選挙に行かない、あるいはジミンガーの層は、本質的に無関心層なのです。日本が本当はどんな国か知らない。日本の尊さを知らない。だから自分の尊さも他人の尊さも知らない。この悪循環でジンミガーを連呼し、政党は何処も同じだと無関心を決め込むのです。

 彼らに言いましょう。日本は世界で最も尊い国だと。彼らに見せ付けましょう。日本人は神に最も愛されていると。そのためには、自分を磨くことも大事だし、自分が規範とならなくてはなりません。彼らが日本という国土と郷土を愛するようになれば、自ずと自分と日本の尊さに気が付くのです。

 ミンスや在日の悪を暴いて広めるのも大事ですが、無関心層に効果的なのは、日本の良さを再認識させる啓発です。チラシやうっかりも、非難を書いてあれば投函しにくいし、また読む方も最初に抵抗があります。良いことを書いたものを投函するのに勇気は必要ありませんし、読む方も抵抗は少ないはずです。うっかりも進化するのです。

 エーリッヒ・フロムの愛の三原則は、「?関心を持つ、?相手を自由にする、?そのための自己犠牲」ですが、最初の「関心を持つ」で躓いている人は、土下座してお願いする自己犠牲を理解できるはずもありません。故中川さんの奥さんの雪の上での土下座。北海道を変えるための自己犠牲でしたね。

    エフライム工房 平御幸

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