Quantcast
Channel: 平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2074

スチームパンク

$
0
0
小説や映画のジャンルのひとつにスチームパンクと呼ばれるサブカルチャーがあります。

スチームは水蒸気。蒸気機関が発達した時代の人物やファッションや機械デザインを使い、そこに現代の科学技術を投影して、当時ではあり得なかった高度な技術を仮想的に網羅したサブカルです。代表的なアニメはスチームボーイ。蒸気機関で飛ぶ兵器が登場します ( ̄д ̄)エー

先週の土曜日にフジテレビで放送された『屍者の帝国』は、原作がSF小説で、ホームズや明治新政府の時代が舞台です。テーマは屍者の魂の復活。モデルはフランケンシュタインですが、屍者を蘇生させて、下級労働者や兵士を生活の一部としていたという設定。屍者には魂がないので、魂を復活させようとする医学生ワトソンが主人公です。これがホームズの助手として有名なワトソン君の若い時の話というオチ (・。・;

このようなアニメのコード(お約束)として、超ボインの美人が登場します。眠らされて、横たわったまま空間に持ち上げられるシーンでは、釣鐘型の胸から持ち上がるというリアルさ。いや、実際にはあり得ないので、本当はリアルなのではなく、ただのこだわりですけど (;^ω^)

アニメとしての評価は、分かりにくいストーリーを除けば描画のレベルは高いです。声優も少し外したかなという印象。ただ、見た後で陰鬱になる人がいるかも。僕もちょっと毒されて少しイライラしています (;´Д`)

この原作者は若くして肺がんで亡くなったので、死と魂がテーマになるのは理解できます。でも、どうも根底にあるのが、以前に紹介した『来るべき種族(The Coming Race)』のようです。エドワード・ブルワー・リットン卿が書いた地底世界の話です。ナチスにも多大な影響を与えた本としても有名。

何故、この本が根底にあるのかというと、アニメではなく原作にリットンが登場する事と、アニメでは魂のことをレースと呼んでいる事からの推理です。The Coming RaceのRaceですが、Raceには種族という意味があります。

『屍者の帝国』はイギリスからインド、そして日本からアメリカと舞台が変わります。インドもリットン卿が赴任した国で、やはり、来るべき種族の裏に日本があったように思えます。

明治維新前後のイギリスの代表作に『不思議の国のアリス』もあります。この童話も日本の影響が感じられます。忙しない三月兎(気違い兎)は、因幡の白兎。イナバは、ギリシャ語で王という意味のバシレウスを、INRIのREX(ラテン語の王)に置き換えたものです。バシレ・ウスで「走れウサギ」となります。兎は、速いを意味するエジプト語のウスが語源だと思いますが。

Ἰησοῦς ὁ Ναζωραῖος ὁ Bασιλεὺς τῶν Ἰουδαίων
「ナザレのイエス、王」まででINABA

『不思議の国のアリス』の続編が『鏡の国のアリス』ですが、鏡はカッバーラの最も基本的なツールです。だから、アリスの作者のルイス・キャロルはフリーメーソンで、それも相当に地位が高かったと推察されます。幕末の日本の情報を手に入れられた人物で、八咫烏の組織と交流があったはず。

テレ朝の推理ドラマでも、『不思議の国のアリス』をもじった『探偵少女アリサの事件簿』が放送されたばかり。こちらの方は評価に値しないドラマでしたが、アリサが出てきたのでひたちなかの女神の影響臭い (-_-;)

『不思議の国のアリス』には、バレーボール用語のトスやディグが登場します。トスは「胸を反らせる」。デイグは「突く(つつく)」。キツツキやヘビメタのヘッドバンギング (head-banging)もディグです。何故そんなことを知っているのかというと、『不思議の国のアリスを英語で読む(別宮貞徳・著 ちくま学芸文庫)』という解説書を最近カジッているからです ^^;

原作は読んだことないのですが、この解説本の中にもカッバーラの生命の樹が登場します。著者はカッバーラは知らないはずですが、解説の48ページにある「Antipodes 対蹠地(たいせきち=足裏の世界)」こそ、生命の樹の上下反転したものなのです。反転した世界だから地上の常識が通じないわけです ('A`)

1865年の不思議の国のアリス。1871年の来るべき種族。1867年の大政奉還。1863年にはすでに、英国公使館焼き討ち事件が日本で起こっています。フランスの印象派だって日本の浮世絵の影響ですし、アリス誕生の裏に日本があったのは間違いないと思います。英国人は白状汁 (ーー;)

なお、ブルレイに焼いたので、見たい人は挙手 (^^)/

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2074

Trending Articles