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Channel: 平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図
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自由の価値~豊川のINARI精神

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元旦に厚木神社へ初詣に出かけました。帰りには駅前を通ったら、本と文具の有隣堂が開いていました。

スタバで不味い抹茶ケーキとアイスコーヒーで一服してから有隣堂へ。飛鳥昭雄氏の『失われた超大陸パンゲア文明「アスカ」の謎』を買って、音楽コーナーに立ち寄ったら、『ステレオ時代 VoL.8』という見慣れない本がありました。タイトルに、Lo-D(日立の音響部門)を支えた技術者とあります。ちらっと読んだら、銘器HMA-9500を開発した人の名前も見えます。これは買わずにはいられない (^o^;)

Lo-Dは、ロー・ディストーションの略で、低歪(ていひずみ)という意味です。ローディと言えば、無骨でも技術がしっかりしているというイメージ (;^ω^)

アンプを修理するようになってから分かったのですが、世界で一番音の良いHMA-9500と後継機種のHMA-9500Ⅱは、愛知県の豊川工場で作られていました。何で豊川なのかと思っていたのですが、本を読むと、豊川に技術研究所があり、それで豊川生産が行われたようです。

豊川といえば豊川稲荷。稲荷の本質はイエスの磔刑の神聖五文字のINARI。なるほど、日立の豊川研究所は、豊川ではなければならなかったわけです。

さて、本の内容ですが、HMA-9500を開発したのは三瓶徹なる人物です。氏によると、「こんな企画が良く通りましたね」という雑誌の質問に、「企画なんかなかったから出来た」と答えています。実に豪快、上からの指示で動く今のサラリーマンには考えられないことです。

日立は重電と重機と電車と家電の総合メーカー。その中でも、トランジスタやICの開発部門は研究員が好きにやっていられたようです。会社の精神に自由があるから、社員や研究員も自由な発想ができて、世界初とか世界最高という製品を世に送り出すことが出来た。欧米経営手法を取り入れてからの日本は、効率ばかり追い求めて、自由な発想が失われました。

豊川稲荷はイエスを祀る神社です。だから、イエスの精神である、自由が最も尊重されなくてはならない。でも、自由を与えられて、その自由を活かすのは考えている以上に大変なのです。隷属的な人間は命令されたほうが楽だからです (^_^)

HMA-9500は技術者がコストを考えないで、技術者魂で好き勝手に設計したものですが、基本に自由があるので、音も音離れが良くて、生々しくリアルで、それでいて深みもあります。奴隷の音楽であるジャズばかり聞いている評論家からは、力がないとかパワーが無いとかダメ出しされましたが。それは奴隷根性が染み付いた評論家の耳が悪かっただけなのです(;´Д`)


『ステレオ時代』は、ほかにも昔の技術者の声が収められていますが、今回の8号では、NECから独立したオーセンティックの技術者によるプリント基板配布も付録でなされています。NEC時代から培ったトランジスタアンプのノウハウで銘器を再現という企画みたいです。本は基板込みで2000円ですが、高くはないと思います。
ただし、この基板を出来合いのケースに収め、指定の部品を使うと高価になります。それが狙いなのかも。自分でケース加工して、手持ちの部品で作る人には安価です。

ということで、やはり、良いアンプを設計して作るには、メーカーの開発部門の自由な環境が欠かせないと再認識せされました。自由とは、他の物に邪魔されない状態を言いますが、自由と愛は同じなのです。自由と愛の無い世界が、支配と隷属の世界。僕は、皆が自由に考えて動けるようになるように、それだけを考えています。

しかし、愛の三原則は、「関心をもつこと、相手を自由にするとこ、そのための自己犠牲」となっています。これは人類全てに共通する不偏の心構えですが、その前に家庭という単位での自由もあるのです。夫と妻は慈しみ合い、子供を育てて、神の奉仕に出さにくてはならない。自由と愛を誤解しないで成長した子供は神の教会の柱となる。

夫と妻とが、愛による一致の精神で子供育む。家庭という単位はとても大切で、それが教会という単位で一致の原資となり、そこから、より大きな社会に影響を与えていくのです。愛と自由の実践は、この世でしか出来ない通過儀礼かもしれません。大切なのは、半呂とする心定めです。神前の誓いはそれほど重みがあるのです。

蒲郡の読者が豊川に嫁いだのも縁。これかも豊川から目が離せません (・∀・)

なお、『ステレオ時代 VoL.8』の写真は後で掲載します (^o^;)

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